2016/03/06

SIT フォノイコを超低雑音レギュレータで聞いてみた

超低雑音レギュレータが出来たところで、W通商のSIT(VFET)フォノイコライザをつないで音を聴いてみました。

このSITフォノイコライザ基板はずいぶんと前に入手してLC平滑フィルタ電源で聴いたのですが、どうも使う気分にならなくてほってあったものです。

この中身の回路はMCカートリッジが直結できるようにJFET 2SJ117シングル・ヘッドアンプ、そして高域ロールオフCRイコライザ部分、その後ろに1段目の2SK79 SRPP、また、その後ろに残りのCRイコライザ、そして終段にも2SK79 SRPPとなっています。 
凝っているのはDC電源で、JFETによるCCS(電流源)をゼナーダイオードで受けるシャントレギュレータ構成をとり、各増幅段にこのシャントレギュレータが1個づつ、ついてます。

使われている部品はリケノームのRMA、青いカーボン抵抗、ニッセイ電機のフィルムコンデンサなどが使われています。いずれもオーディオ用ですが今では製造中止になってしまっている部品達です。半導体はまだ入手可能ですがディスコンになってるのでわずかな流通在庫に頼るのみの心細い状況です。


とにかくレギュレータもできた事なのでワニ口クリップのコードで簡単に電源を接続しフォノケーブルをつなぎ音を聴いてました。
ざーというホワイトノイズが大きいですが、ハム・バズはボリューム最大で少し聞こえる程度。悪くはありません。しかしマイルドな普通の音です。

SITのキレがあり高域の伸びのある音は出てません。

そんな訳ないだろうと回路をチェックしました。いくつかの気になる点がありました。

1.発振止めの抵抗(Gate Stopper)330Ωとか47Ωが初段JFETのゲートやSRPPの上下VFETのゲートについている。
  これが無くとも発振しないなら、音の鮮度を落とし、抵抗ノイズを発生するだけなので除去すべき。

2。シャントレギュレータで使ってるゼナーダイオードはレギュレータ出力よりも実際ノイズを多く発生させている。
  他の方法はないのか?

3.最終段SRPP出力のコンデンサに直列に100Ωが入っている。
  これは鮮度を落とす要因のひとつ。高価なコンデンサの性能を落とすことになるだけ。これも除去

4.初段は2SK117より2SK170の方が低ノイズだ。

5.終段SRPPはシャントレギュレータをパスし電源直結にすれば出力電圧も増加するし、ノイズも減る。

6.出力コンデンサはASC X335がよりSITの音を取り出してくれる。

という事で、これらを一気に片づけました。
ただ、初段と2段目用のシャントレギュレータはまだ手付かずです。これについてはどうするか別途検討します。
外した部品

変更した基板
Gate Stopperのあったところは
裏側でジャンパー

音を聴いてみました。

カートリッジは空心MCのFR-7fz 出力は直接このフォノイコにいれます。
イコライザの出力はRCAケーブルで2SK82 Circlotronパワーアンプへ入れてスピーカーをドライブするという、ほぼ主要増幅素子がJFETかSITというシステム構成になりました。
能率100dbのメインスピーカと20Hz以下まで出るサブウーファーも動かします。

レコードの録音の違いが明瞭に表現されました。

最も良かったのは1976年録音のダイレクトカッティング・ディスク LA4なき女王のためのパバーヌ、LA4
でした。 


レコードの帯に

「呼吸音、リードの震動音、アルバムの中の音のすべてが透明。つきぬけるようにクリアーなザ・LA4の熱演に思わずため息が漏れます」

と書かれてますがまさにそのとおり。

CDも持ってますが、音といい雰囲気といい全く比較になりません。
(テープを使わないのがダイレクトカッティングなのでCDには何をマスターソースとしたのかは謎)
昔々に聞いたときは装置も今ほど良くなかったけどこのディスクを感動して聞いていたのを思い出しました。当時の私に今の装置で聞かせてみたい。なんと言うだろう。



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