2015/06/27

SIT (VFET)アンプ の音はどこまで良くなるか? SITヘッドホンアンプで実験

SIT(VFET)のアンプは他人の作品を聴いたことが無いので、どういう音がするのか、気になってました。 
SITヘッドホンアンプは結構良い音がしてたのに、SIT CIRCLOTRONアンプに組み込んだら高音のきれいさを除くと芳しくないし、エージングに任せてもなかなか良くなっててゆきません。ここまでがんばったのに中止も嫌だし。。。。何とかしなければ!




ということで、目標の明確化のため、まずはSITを出力段(Output Power Stage)に使ったアンプの評価を色々集めました。そうすればゴールが明確になるか?

オーディオ技術系雑誌のライター達は。

 SIT35W+35Wパワーアンプ 
   (出力トランスつきDEPP、MJ 2002 6月号 中澤弘光氏)

  低域に力強さと押し出しのよさがあり暖かくて元気のいい音、繊細な音もキチンと出してくれる
  分解能のよさとどんなソースでもこなせる柔軟性がある。

 VFETシングルパワーアンプ
   (出力トランスつきA級シングル。ラジオ技術ムック 那須好男氏)

   高域の抜けも良くスッキリとした音に仕上がり、満足。

 SIT無帰還A級シングル15Wパワーアンプ
   (出力トランスつき MJ 2000 9月号 中澤弘光氏)

  素直でしなやかな音、良く出来た真空管アンプに似通っていながら、透明感や分解能と
いったところで半導体アンプならではの優れた部分が聞き取れます。

 SIT無帰還プッシュプル25Wパワーアンプ
  (出力トランスつきDEPP MJ2000 9月号 安井章氏) 

  バイオリンは弓が弦にあたる強弱や弓を押す音と引く音の差が明確に再生される。
  ピアノはタッチの強弱、指の運びの変化、ピアノの胴鳴りにピアノ曲のすばらしさを感じる。
  ボーカルは声の生々しさを感じる。

そして海外からは

 First Watt SITー2 (定電流負荷A級シングル、評by逸品館)

 ネルソン・パスが作り出す純A級アンプらしい暖かさと芳醇な音色とシンプルな回路を 想像させるのに十分な透明感と細やかさを持っています。ピアノはもう少し厚みがほしい。 上質なミネラルウオーターという感じのサウンドです。

 Sony VFETs in Push-Pull Class A 20W 〔SEPP Nelson Pass)

   Ah yes, the sound. Well, it's different. A lot of clarity without annoyance. For a little amplifier    it holds up well at your higher volume levels, and certainly doesn't get harsh with abuse, and    is better than a lot of my other little amplifiers at complex symphonic pieces, probably due    to the largely third harmonic character. It is very non-fatiguing, the kind of piece that makes    you go through most of your record collection.

このように全体として、透明感がある、複雑な曲であっても音の混濁がない。疲れない。というのがSITの特徴のようで、好感を持って捉えられているようです。

ということで、SITが出せる音の目標に対してまだまだやることが残っているようです。

それで、どこまでSITの音が良くなるかと、その試験台に乗せたのがSITヘッドホンアンプです。

このヘッドホンアンプはミニマリスト推奨のSITソースフォロアがたった1段というシンプルさでこれ以上の改善は困難かと思いましたがまだまだたくさんやるべきことはありました。またシンプルゆえに対策と効果がはっきりわかります。

アンプの音質決定の3要素

  • 回路、トポロジー
  • 部品
  • 実装、レイアウト
をそれぞれつつきましょう。

その結果

  1.あまり役に立ってないゾーベルの除去。(回路)

     効果の少ないものがあると音の鮮度が落ちる。

  2.出力コンデンサをより高音質のものへの交換(部品)

    これまでのPhilips 25V 1500uF を日本ケミコン SMG 16V 1000uF へ

  3.レギュレータの入力、出力コンデンサを交換(部品)

    同じOSコンでも有機半導体型(紫スリーブ) 16V 100uFへ
    入力コンデンサを100uFからSMG 25V 330uFへ

  4.ワイアリングの強化(実装)

    レギュレータの前後の電流経路を太いワイヤに
    左右共通のワイヤは極太に


を実施しました。

最も効果のあったのは2の出力コンデンサの交換でした。
ニッケミのSMG電解は一般用ですが最も素直な音で、ASC 0.1uFをパラに入れたニチコン FG 1000uFよりも高音の出方が肌理が細かくハスキーボイスがいがらっぽくならないので採用。コンデンサのパラもお互いが違いすぎるとうまくない気がしました。
他の部分の変更も全体の音質の底上げに役立っているはずです。


最終的な音は

専用ヘッドホンのSONY MDR Z1000とのコンビで手持ちのヘッドホンアンプ、システムの中でベスト。 音質はゲイン ウィズ ワイヤとの表現に近いかも。スムーズ、クリア、解像感が高次元で実現できたか。

SITの活用のためのフィードバック

これまでSITの再生する高音は冷たい、硬い、低音は薄いとの印象があったがそれらは払拭されたようだ。
ということはこれらの問題はSITが持ってる固有音ではなく、SIT周辺のワイヤリングや抵抗、インピーダンスやノイズ等に影響されているのではないか? 内部抵抗の低いSITはMOSFETやバイポーラと比較して外部の影響をかなり受けやすいのは事実なのでCIRCLOTRONアンプでも注意を払う必要があるのだろう。






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