2015/06/05

SIT 2SK82 CIRCLOTRON アンプ 実験 (その2)

SIT 2SK82 CIRCLOTRON アンプ(正確にはBuffer)に火をいれ、メインスピーカにつないで音出し確認と各種測定をしました。

サウンドチエック

組み上げ直後の感想は、それまでの2SK1056版CIRCLOTRONと比較しておとなしい。
というのが第1印象でした。

癒し系の音といったら良いかもしれない、しかしマイルドといった表現ではなく刺激的なところが少ない為と言えそう。

周波数レンジ的には広く、高域のきれいさがリマーク・ポイント
ミッドやローはそれなりに出ている。
全体的にハイファイ調の切れがある音とは異なる。

これまでの経験では、音だしの最初の音で気づいた傾向が、そのアンプの個性の芯であり、その後のエージングにより音の全体は徐々に変わるも芯の部分はそのままに残るという風に感じてます。

好みで言えば2SK1056の厚みとエネルギーある音に軍配を上げたいといった所でした。

それにしても2SJ18ヘッドホンアンプのレベルには達してないのでSITの個性ではなさそうです。

チューニングするにしても弄れる所がごく少ない単段無帰還バッファなので、エージング効果を期待することにしました。

エージングの必要性があるかも知れないのはレギュレータです。
このレギュレータは2SK1056のときに使いエージングは終わった筈ですが、こちらに移植した時にOSコンが再度半田こてによる温度ストレスを受けた筈なのでそのせいかも知れません。
又、MOSFETとSITではレギュレータから見た負荷特性が定電流性と抵抗性の大きな違いがあるのでそこらの影響かも知れません。

その後3日ほど(10時間位?)電源を入れました。そしてみどりの「アンコール」のバイオリンや、オーケストラで聴く「くるみ割り人形」などはより透明度が上がり、更にVIVIDさも出てきたようです。
ようやくエージング効果が出てきたようです。

音的にはもうすこし活気をといった所ですがエージングしながら今後弄れる場所を探してトライしてみます。

今考えているのは;

1.バイアスの定電圧化。
   ただの整流回路の電圧を分圧してるので、TL431Aを使ったVoltage Multiplierにしてみる。
   バイアス電流変動に変調され難くする。

2.2SK82ドレインへの接続の鉄ねじをバイパス
   ヒートシンクに穴を開けてリードを通し、SITケースにラグで直接つなぐ。磁性体の歪防止。

3.DC電源電圧をアップさせる。
   現在の電圧はOSコンの耐圧から決めているので、低ESR電解コン又は高圧OSコンにして
   あと5V位アップさせてみる?低歪の動作領域を広げる。

等です。

ところで話は変って、

これをDiyAudioに投稿してみました。 SIT 2SK82 Circlotron Power Buffer

するとあのMinimalistの教祖とも言えるNelson Passからもコメントが来ました。予期してなかったので全くびっくりしました。

フランクに的確に改善ポイントをやんわりと指摘してます。こういう事があるからDiyAudioに世界中から自作マニアが集うのでしょうね。

では、元に戻って、
以下に最初にとった測定データを備忘録代わりにお見せします。

測定条件

バランス入力にはライントランス出力真空管プリを使用。
バイアス電流をドレインに0.22Ωの抵抗を入れて測定し、0.5Aに設定して測定開始。

測定結果
              右チャンネル      左チャンネル
DCオフセット       117mV          20.6mV
残留ノイズ        0.17mV          0.06mV
出力インピーダンス  1.67Ω           1.68Ω
ゲイン           0.58倍          0.57倍
歪 (1KHz)
















追記(6/12,2015)
このTHD特性はバランス入力信号に歪が多かったので、正しくありません。
正しくは測定用バランス出力アンプ (全差動電流帰還DCアンプ)の製作を御参照ください。


最大出力  10+10W 

消費電力  59W 101VAC

温度上昇 (室温比較)

   ヒートシンク 17度上昇
   SIT      24度上昇

測定結果の評価

  • DCオフセットが117mVある方はマッチングが出来てないので何らかの調整をする必要があるようだ。
  • 残留ノイズは意外と多いが許容範囲ではある。
  • 出力インピーダンスは1.67Ωと真空管アンプ並みでダンピングファクター換算で5となる。
  • ゲインは0.57倍と低いが設計どおり。
  • 歪は当方の常用域である1W以下では0.3%以下となるので問題なし。 それ以上での出力での歪成分は第3調波が多い。第2調波成分はプッシュプル動作でキャンセルされている。但し、真空管プリの性能がそう低歪でないのででそれが限界になっているいる可能性がある。

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