2015/02/04

MDR-Z1000の音質、クロストークと改善策



SONY MDR-Z1000の音質は少し硬めとの感があった。

これはSITの音質傾向のせいなのかどうか判別するためZ1000の周波数特性を高域まで計ってみた。

オーディオ関係者の経験則で
「耳に聞こえない超高域でもピークがあると音がキンキンする」
というのがあるので関係あるかもと思い実験機につないで測定した。

イメージ 1

下側に表示されたレスポンスで見ると方形波の立ち上がりが振動してないが僅かにオーバーシュートしていた。これは高域での盛り上がりの証拠。
続いてオーディオアナライザで調べてみると0.16db(+2%)ほどの盛り上がりが20kHzから40KHzを超えて存在していた。僅かなことなので音質に関係あるかないかはわからないがオシロの方形波レスポンスをみながらくっきりした立ち上がりになるようにZOBELをいれた。24Ωと0.1uFの直列。
少し穏やかな音になった気もするがよくわからない。

つづいてケーブルクロストークの改善に取り組んだ。
このケーブルクロストークは逆相で発生しているので正相のクロストークを適度に混ぜてやればキャンセルできるのではと思いついた。
SITソースフォロアの出力インピーダンスが2Ω程度でケーブルクロストークが40db(100倍)弱から、キャンセルさせるためには反対側から2*100で200Ω程度のキャンセル抵抗を入れればよいはずだ。

イメージ 2
Jumper resistor between channel.
Open red circle point and measure the opend voltage.

実際は上の図のように片側のアンプ出力とヘッドホンへの線を開いてその両端にオーディオアナライザの入力を差動でつなぎ測定した。

キャンセル抵抗はVOLUMEをつないで動かして求めた。キャンセル値付近になるとかなりクリティカルでキャンセル量が大きく変動した。最終的に220ΩのDALE NS2B巻き線抵抗にした。

クロストークは最終的に10数DB改善された。

これは思いのほか少なく3~4分の1にしかなってないが更に合わせこんでキャンセルさせても経年変化などでそれは維持できないだろうし、これを達成するにはケーブル、コネクタ交換だと結構太く重くなるだろうと自分を納得させた。

そしてこの周波数特性の微調整とクロストークキャンセルで音はどうなったか。

最終的にはこれまでテツが聞いたSTAXや他のヘッドホンやアンプの中でベストの音になった。
空間にある一音一音がどうのこうのというよりは楽器という存在が空間の中で音楽を奏でている様子が感じられる。特に倍音を多く含むチェロなどの表現が良くなったようだ。またドラムや小太鼓などの打楽器のパルシブな音がリアルだ。

チェックソースは当初SONY D50(96KHz, 24Bit)にリッピングしたCDライブラリを再生してたが音が平板だったので最後には音が素直な英国製ARCAM CD73Tに変更した。

これらの工夫を盛り込めば完全なZ1000専用のアンプになるぞ。

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